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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)
- 元記事公開日:
- 2014/06/23
- 抄訳記事公開日:
- 2014/07/25
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2014年欧州発明大賞
- 本文:
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欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)の2014年6月23日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、英国、日本および米国の発明家が、先週、ベルリンで開催された2014年欧州発明大賞の授賞式で表彰された。
欧州の「技術とイノベーションのオスカー」とも称されるこの授賞式では、特許と実用新案でこれまでに1,100件もの申請を行っているドイツの「発明王」、アルトゥール・フィッシャーが、生涯達成賞(lifetime achievement award)を受賞した。
フィッシャーは、数多くの発案で知られる希代の発明家の一人である。彼が発明し、その名を冠した製品、「フィッシャー・ウォール・プラグ(壁コンセント)」は、1958年に建設業界に革命を巻き起こした。以来、このプラグは世界中で何十億回となく使用されている。彼はまた、初のカメラのシンクロ・フラッシュ撮影(synchronised photo flash)や、玩具「フィッシャーテクニック(fischertechnik)」ブロック・キットの考案者でもある。
300件の独創的なプロポーザルから選出された他の5人のファイナリストも、それぞれ環境工学、機械学、医学生物工学、薬学およびデジタル化の分野における優れた発明が評価され、賞を獲得した。
原昌宏、長屋隆之および彼らのチームは、汎用性のあるQR(Quick Response)コードの考案者である。QRコードは、ポスターや広告などでお馴染みの存在だが、工場での在庫管理や生体試料の追跡など、他の分野でも幅広く利用されている。ベルリンで受賞の栄誉に浴したすべての発明の中で、その名を聞いてすぐにピンと来た人が一番多かったのが、このQRコードではなかっただろうか。そうであれば、この発明が一般投票によるポピュラー賞(Popular Prize)を獲得したのは意外なことではない。
[JSTパリ事務所]