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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- 独語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2014/07/08
- 抄訳記事公開日:
- 2014/07/31
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「ドイツ奨学金」‐拡大するネットワーク
- 本文:
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「ドイツ奨学金」年次大会が開催され、大学関係者、支援者、奨学生の代表者など約300人が集った。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。
BMBFが新しく創設した「ドイツ奨学金」は、3年目にあたる2013年までに19,740人の学生がその恩恵を受けた。この奨学金は、ドイツの大学で学ぶ卓越した学生に国籍を問わず支給する制度。年次大会は、奨学金プログラムの実施に関する経験の交換の場、大学と支援者間のネットワークの拡大の場となっている。
2013年には民間からの寄付が約2,000万ユーロに上った。ヴァンカBMBF大臣は「熱心な支援者が多いことは感銘深い。大小の企業、個人、財団、クラブや団体からなる支援者が、教育を受ける機会を増やすということを社会全体の使命であると捉えており、この使命を物質的、理念的に支援する姿勢を備えている。こうした精神は、奨学生においても、単にその専門分野で優れた能力を発揮するだけでなく、社会的に貢献するという姿によって示されている」と続けた。
2013年、ドイツの大学は前年度比4割増の奨学金を支給した。1件当たり月額300ユーロの奨学金の内、私的支援者は150ユーロを負担し、残り半分は連邦が負担する。これにより、大学生向けに連邦政府が支給する奨学金の1/3強が「ドイツ奨学金」となっている。今日、ドイツの大学生の90%が奨学金に応募するチャンスを有している。「ドイツ奨学金」は所得に関係なく交付され、学業成績と並び社会的奉仕活動や人生における困難の克服などが考慮される。
[DW編集局]