[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2014/07/02
抄訳記事公開日:
2014/08/01

北京市、「風の道」でスモッグ退治を検討

北京研究“城市风道”吹雾霾

本文:

2014年07月02日付の「中国科学報」ネット版は、北京市が「風の道」でスモッグ退治を検討していると報じた。本記事ではその概要をまとめる。

7月1日、2014年都市環境国際シンポジウムが北京で行われた。北京市環境科学院生態都市環境研究所の劉春蘭所長によると、国家と北京の気象部門はこのほど、「風の道」を検討しているという。研究内容には、北京の風向きに影響のある地区の特定、風の道の維持方法等が含まれる。

風の道は通風回廊とも呼ばれる。風がなく、大気の拡散条件が揃わない不利な気象条件の場合、汚染物が蓄積しやすい。郊外の風を市街地に取り入れ、煙霧等の汚染物を吹き消すことが、スモッグ対策の候補になっている。劉所長は、「建築物の密度と高度に余裕を持たせることで、汚染物質、都市内部の熱、廃棄物の拡散を促すことができる」と指摘した。

[JST北京事務所]