ビジネス・イノベーション・技能省の2014年7月1日付標記発表によると、技術戦略審議会(Technology Strategy Board: TSB）は同日、英国のイノベーションに対する4億ポンド強の投資の概要を示した成長計画(blueprint for growth)を公表した。

2014～2015年実現計画では、英国全土におけるイノベーションの促進に関してTSBの優先課題を定め、英国の起業能力を最大限育成し助成するという野心的な計画の概要を示している。

先端を行く革新的なアイデアを発掘してファンディングすることを目的とした88件の新規コンペティションには、主要な投資領域として次のものがある。

・エネルギーに8,200万ポンド
・医療セクターのプログラムに8,000万ポンド
・高価値製造業におけるイニシアチブの支援に7,200万ポンド
・輸送に7,000万ポンド
・デジタル技術に4,200万ポンド

今回発表のファンディング対象の中には、カタパルト・センター(技術イノベーション・センター)新規2か所(医学及びエネルギーシステム)の開設、さらには外国での英国のイノベーション支援を目的としたブリュッセル駐在事務所の設置がある。

TSBにとって小規模事業は依然として主要な支援対象であり、 スマート（Smart: TSBによる中小企業ファンディング・プログラム）、小規模事業研究イニシアチブ(The Small Business Research Initiative: SBRI)やその他プログラムを通じて引き続き中小企業に対する強力な支援が行われる。

TSBでは英国全土で中小規模事業成長プログラムを新たに導入し、技能、社内教育、指導の支援パッケージを提供することで、零細企業や小企業の事業を成長させ、潜在的な投資家を引きつけることを可能にする。

[DW編集局]