[本文]

国・地域名:
ロシア
元記事の言語:
英語
公開機関:
ロシア連邦政府
元記事公開日:
2014/06/20
抄訳記事公開日:
2014/08/04

2030年までのロシア連邦輸送戦略の改定

On approving a new version of the Transport Strategy of the Russian Federation up to 2030

本文:

ロシア連邦政府の2014年6月20日付標記記事の概要は以下のとおり。

輸送戦略は2008年11月22日付政府指令第1734号により承認されたもので、長期(2030年までの)国家輸送政策の主要な方向性を明記している。同戦略には、自動車、鉄道、航空、海上、内陸水路輸送のほか道路インフラなど、あらゆる輸送カテゴリーが包含される。2009年以降、すべての輸送部門及び道路インフラにおける主要プロジェクトが同戦略の下に実施されてきた。同時に様々な問題も累積し、新たな革新的技術の導入や輸送プロジェクトへのファンディング額の調整の必要性など、戦略の改定が必要となった。

改定された輸送戦略の目標には以下の点が含まれる。

・費用対効果の優れた輸送インフラの迅速でバランスのとれた開発に基づいた統一輸送システムの創出。
・貨物輸送において、国内の経済発展のニーズに合った手ごろで高品質の輸送ロジスティクス・サービスの提供。
・社会的基準に沿った手ごろで高品質の公共輸送サービスの提供。
・グローバルな輸送システムへの統合、輸送システムのポテンシャルの有効活用。
・輸送システムの安全性の強化。

今次改定により、高速鉄道サービスの拡大に関するプロジェクトを含む個々のプロジェクトの実施期限や行程に調整が加えられた。また、2014~2018年期の輸送戦略実施のための中期行動計画も改定された。

改定版輸送戦略は、2020年までのロシア連邦イノベーション開発戦略、2020年までのロシア連邦北極圏開発・国家安全保障戦略、2020年までの造船業成長戦略、2007~2015年までの輸送エンジニアリング部門成長戦略、2015年までの航空産業成長戦略、2020年までの自動車産業成長戦略、その他関連各省庁の戦略のほか、ロシア各地域の社会経済発展戦略を充分考慮して策定された。

同戦略における上記目標の達成のため、GLONASS広域衛星測位システムや最先端の情報通信技術を活用したインテリジェント輸送システムの創設など、多数の実現目標が掲げられている。

[DW編集局]