[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/07/30
抄訳記事公開日:
2014/08/21

在外研究者の帰国支援プログラム

Einmal Ausland und zurück

本文:

ドイツ学術交流会(DAAD)の新しいプログラム、「ポスドク研究者向け海外留学(P.R.I.M.E.- Postdoctoral Researchers International Experience)」に関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

研究のために外国に滞在することは研究者のキャリアにとってプラスである。DAADの新しいプログラムP.R.I.M.E.は、若手研究者たちが外国留学からの帰国を支援するものである。DAADはP.R.I.M.E.によってポスドク在外研究の振興に新しい方向付けを行い、奨学金の代わりに対象者は1年間の研究滞在の後、自分の選択するドイツの大学でポストを得て、そこで研究を続けることができることにした。P.R.I.M.E.の資金はBMBFとEUのプログラム、COFUND(Marie-Curieアクション)によって負担される。

ヴァンカBMBF大臣は、「帰国後の安定したポストへの需要が大きいことは、多くの傑出した研究者がドイツの科学システムの中で研究に長期的に取り組みたいと思っていること、さらに、そこに価値を見いだしていることを示している」と語り、「学術界は国際的なネットワーク化を必要としており、研究者が外国で経験を積むことは、研究拠点としてのドイツを強くすることになる。優れたポスドクにその科学的キャリアの重要な段階で留学後の将来性を明示することは重要である」と続けた。

このプログラムの更なる特徴は、DAADにとって初めてのことであるが、国籍に関係なく若手研究者の外国留学を推進することである。ヴィンターマンテルDAAD事務総長は、「自身のキャリアをドイツで実現すると決め、同時に在外研究によってそのアカデミックなキャリアを進めようとする全ての研究者を支援する」と語った。

新しいプログラム対する需要は大きく、ごく短期間に344名の応募者があり、その内31名が国際的な構成の専門審査委員会によって選考された。専門分野は自然科学、工学、人文科学、と多様である。応募者は合計43か国にまたがっており、ドイツ人応募者の割合は62%であった。この割合は選考された対象者にも反映されている。ドイツのポスドク21名、オーストラリア、英国、ポーランド、ルーマニア等から8名が選考されている。

[DW編集局]