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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科技網
- 元記事公開日:
- 2014/07/29
- 抄訳記事公開日:
- 2014/08/22
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NSFC、課題終了レポート公開制度を導入し、成果の普及促進と学術不正防止を狙う
- 本文:
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中国科技網は2014年7月29日に「中国科学報」の報道を転載して、中国国家自然科学基金委員会(NSFC)が最近「国家自然科学基金支援課題終了レポート」(以下、「終了レポート」という)の全文公開制度を正式に実施し始めたことを伝えた。本記事でその概要をまとめる。
NSFCは最終レポートの全文公開制度を導入し、さっそく去る7月10日に、初回目として2012年に終了した「面上項目」(研究者発案する基礎研究を支援するプログラム)の9,966課題の終了レポート全文を「科学基金共有サービス網」(URL:http://npd.nsfc.gov.cn)で公開した。今後、他の種類のプログラム支援下の課題についても相次いで公開するとともに、過去の課題についても、2007年度終了の課題まで遡って公開する予定としている。また、NSFCによると、支援課題の成果共有を促進すべく、2013年に終了した各種課題から生まれた成果25,405件を、同時に「科学基金共有サービス網」で公開した。
NSFCの成果公開制度の導入は、学術界では、研究成果の社会への普及展開を促進できるほか、課題情報の透明化によって、1タイトルで複数課題を応募する等の学術不正行為の防止を可能にすると高く評価されている。
[JST北京事務所]