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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
- 元記事公開日:
- 2014/08/04
- 抄訳記事公開日:
- 2014/08/22
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深海資源調査
Weg frei für die weitere Erkundung von Rohstoffen in der Tiefsee
- 本文:
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国際海底機構理事会(International Seabed Authority、ISA)はキングストンでの年次大会において、ドイツのインド洋における多金属硫化物の海底調査を認可した。同機構の決定は深海における海洋鉱物資源の調査にとって重要な一里塚となるものである。これによって連邦経済エネルギー省(BMWi)委託の連邦地球科学資源研究所(BGR)によるマダガスカル南東海域における深海底の多金属硫化物の調査が可能になる。
連邦政府の海洋経済コーディネーターで、BMWiのベックマイヤー政務次官は「ドイツにとって、国際的深海採鉱は経済的な観点から二重の意味で関心が大きい。第一にハイテク資源の供給確保に寄与できるということであり、第二に革新的な、環境に優しい海洋技術のマーケティング・チャンスをもたらすものである、ということである。特に、ドイツの中小企業はこの点で広範なノウハウを有し、技術的に世界トップの位置づけにある。経済的な可能性と並び特に環境保護も決定的な役割を果たすことが期待されている。海底調査においては経済的なポテンシャルを評価するだけでなく、海洋環境の維持のための膨大な調査と保護措置が必要だ。人類の共通遺産としての海洋エコシステムを守っていかなければならない。
今回の許可は海底(水深2,500mから4,000m)における多金属硫化物調査に関するもの。多金属硫化物は非鉄重金属(銅、鉛、亜鉛)の他に、貴金属、微量金属等、いわゆるレアメタルも含んでいる。ライセンスは15年間有効で、採掘権の継続への糸口になることも可能とみられている。
[DW編集局]