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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国防高等研究計画局(DARPA)
- 元記事公開日:
- 2014/07/09
- 抄訳記事公開日:
- 2014/08/25
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「記憶機能回復プログラム」の開始準備が整う
- 本文:
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国防高等研究計画局(DARPA)の2014年7月9日標記発表の概要は以下のとおり。
複数のチームが、病気やトラウマが原因で記憶喪失している患者の記憶回復目的で、移植可能な治療デバイスを開発・試験する。
DARPAはその「記憶機能回復(RAM)」プログラムを最初に主導する2つの大学を選び、軍人、退役軍人、その他に心的外傷による脳障害(TBI)や病気の結果として発生する記憶喪失の克服支援を可能にする、無線による移植可能な「神経機能代替」装置の開発・試験を狙う。
カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)およびペンシルバニア大学(Penn)がそれぞれ複数分野のチームを率いて、障害で生じた記憶喪失を感知し通常機能の回復を試行することのできる電子的インターフェイスを開発・試験する。DARPAとの別々の協力協定の下に4年間で、UCLAは1,500万ドル、Pennは2,250万ドルを受け取る。一連の技術的マイルストーンをクリアした実行チームが全ファンディングを受領するという条件付きである。DARPAはまた、UCLA主導の研究向けの移植可能な神経装置の開発で、ローレンス・リバモア国立研究所との最高250万ドルの協力協定を用意している。
TBIは米国における身体障害の深刻な原因である。2000年以降27万人以上の軍人に認められ、毎年約170万人の米国市民が冒されている。TBIは、障害前に形成された記憶を辿る能力の低下や障害後の新しい記憶の形成や保持能力の低下を招くことが多い。問題の大きさにもかかわらず、TBIの記憶に対する長期的な影響を軽減するいかなる効果的な治療法も今のところ存在しない。
[DW編集局]