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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2014/08/06
- 抄訳記事公開日:
- 2014/08/29
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研究イニシアティブ「将来性ある電力網」スタート
- 本文:
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連邦経済エネルギー省(BMWi)と連邦教育研究省(BMBF)は8月初め、研究イニシアティブ「将来性ある電力網」にゴーサインを出した。これに関してBMBFは概略下記のような報道発表を行った。
BMWiとBMBFは同イニシアティブで83の計画を選び、約1億5,700万ユーロを投資する。
連邦政府のエネルギーコンセプトは、2050年までに電力需要の80%を再生可能エネルギーによって賄うなどとしたエネルギーシステムに関する大胆なガイドラインに依っている。 この目標は電力網の整備、強化によって達成されるものである。分散的なエネルギー生産や消費地が地理的に非常に離れているという状態も考えられため、高圧直流送電など新しい送電技術が大きく役立つことになる。
今後さらに大きな課題となるのは、風力や太陽エネルギーによる電力供給の不安定性ということである。こうした状況はネットワークにおいていかなる時も発電と消費とのバランスを維持するための情報通信技術が必要となる。この問題解決には、最適化された送電配電技術、スマートネットワーク、ネットワーク・プランニング、運転管理に関する新しいコンセプト、更には革新的なロードマネジメントが必要であろう。
これら多数の必要技術はまだ開発中であり、その実用性を証明していかなければならない。この共同イニシアティブ「将来性ある電力網」はそのためのもので、バリューチェーン全体を包括するイノベーション・プロセスを推進するものである。技術革新し、コストを削減し、新しい利用技術の迅速な市場導入を可能にするために重要である。
このイニシアティブは、産業界はもとより、研究機関においても大きな関心を呼んでいる。助成対象となる計画には300に及ぶ大学や研究機関、そして中小企業160社を含む400社が参加する。
[DW編集局]