[本文]
-
- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)
- 元記事公開日:
- 2014/08/05
- 抄訳記事公開日:
- 2014/09/03
-
欧州のサイバー・セキュリティへの枠組み
- 本文:
-
欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)の2014年8月5日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===世界のICTシステムが、これまで以上に高度な攻撃に晒されている中、経済や安全保障課題にとってサイバー・セキュリティの確保が益々重要性を増している。
EUが研究資金を提供するCIPHERプロジェクトは、欧州の私有情報システム(privately held information system: PHIS)におけるセキュリティの実情を徹底的に分析し、サイバー犯罪の防止に役立つ方法論的枠組みを開発しようとしている。プロジェクトチームはさらに、欧州の規制と技術に関連した総合的なロードマップも作成する予定で、これには政策立案者に対する提言も含められることになっている。
CIPHER国際ワークショップ(CIPHER International Workshop)では、サイバー・セキュリティに関する枠組みの第一草案が発表され、ユーザーの個人情報保存や処理システムのサイバー・セキュリティを向上させるための一連の指針と提言が提供された。本会合にはセキュリティ・エンジニアリング、データ保護に関する欧州の規制、ならびに重要なインフラの保護など、サイバー・セキュリティ/ディフェンスの様々な分野で活躍する10カ国の専門家20人が参加しこれを評価した。
プロジェクトチームによれば、CIPHERプロジェクトは、個人情報を取り扱う実際のシステムの技術的側面だけでなく、情報システムに関連した社会的な懸念や倫理、ならびにこうした事項に国レベルで影響を及ぼす政策や規制を重視しているという。
[JSTパリ事務所]