2014年08月06日付の「中国科学報」ネット版は、全国科学技術イノベーション成果特別展が開催されたと報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国科学技術部（省）、北京市、天津市、河北省共催の科学技術イノベーション成果特別展がこのほど、河北省秦皇島市で開幕された。全国政治協商会議副主席、科学技術部部長の万鋼氏は展覧会に出席し、展示を見学した。

万鋼氏は、「科学技術部の省、市における協商メカニズムを通じ、京津冀（北京市、天津市、河北省）の協調的革新を推進する。実地調査を実施し、重大な問題に関する研究を展開し、京津冀地域における科学技術イノベーション特別企画を立て、主に次の4つの視点から施策を講じる。一、全国の科学技術イノベーションセンターを建設・強化する。二、市場が資源配置における決定的な作用を発揮し、科学技術イノベーション資源の共有とオープンアクセスを推進する。三、科学技術イノベーション成果の秩序正しい移転及び高効率な産業化を加速させる。四、イノベーション発展環境を最適化する」と説明した。

万鋼氏は、「大気汚染が既に京津冀地域が直面する厳しいチャレンジとなり、科学技術部は3つの省・市と提携し、協調的革新の推進を大気汚染等地域の発展を制限する問題と結びつけ、大気汚染の予防に有力な技術的支援を提供する」と表明した。

15日にわたる特別展は、「協調的革新、チャンレンジへの対応、京津冀が行動中」をテーマとし、戦略部署、地方行動、技術支援という3つの面から、国家重大科学技術成果及び京津冀の協調的革新の成功例を展示する。今回の特別展に、設備製造、電子情報、新エネルギー（車）、新材料、バイオ医薬品、現代農業等の分野の技術イノベーション成果・製品34件が出展し、計388の展示項目、198点の実物模型、76本のビデオ映像が展示された。

[JST北京事務所]