[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/08/22
抄訳記事公開日:
2014/09/09

癌治療に大きなインパクト

Herausragende Impulse für die Krebstherapie in Deutschland

本文:

ヴァンカ連邦教育研究大臣は、ドレスデンの大学病院の新しい陽子線治療施設の式典に参加。これに関して連邦教育研究(BMBF)省は概略下記のような報道発表を行った。

同大臣がザクセン州ティリッヒ首相と共に出席した新しい施設では、今年秋から治療開始の見込み。国内の陽子線治療施設としては、ハイデルベルク、エッセンに次いで三番目の大学となる。世界ではこの種設備を有する機関は30ほどしかない。陽子線治療は、がんの治癒率が高いといわれる放射線治療で、重要なイノベーションと目されている。

ヴァンカ大臣は、「この新しい放射線治療施設は治療技術を大幅に向上させるものである。ドレスデンはこの施設によって、ドイツにおける癌治療に大きなインパクトを与えることになるだろう」と語った。

国立腫瘍学放射線研究センター(OncoRay)は2003年以降、BMBFの「イノベーション・コンペテンス・センター」振興計画により助成されている。助成開始当時は全く新しい構想による計画であり、当時のドレスデン・ロッセンドルフ研究センター、ドレスデン工科大学、ドレスデン大学病院等の関係機関は国際的に認められるセンターを立ち上げるため、長期的な戦略を築き上げることを求められた。こうした共同戦略、全関係者の努力、連邦と州による共同出資は、このセンターの成功に決定的なものであった。2010年9月にOncoRayはハイデルベルクの腫瘍放射線学研究所と共に「国立放射線学医療放射線研究センター」として改組されることとなった。BMBFはOncoRayを2003年から合計で約3,600万ユーロの助成を行っている。

[DW編集局]