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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 英国研究会議協議会(RCUK)
- 元記事公開日:
- 2014/07/21
- 抄訳記事公開日:
- 2014/09/18
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製薬会社7社、医薬品情報を英国研究者に解放
- 本文:
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医学研究会議(MRC)の2014年7月21日付標記報道の概要は以下のとおり。
世界の製薬会社7社とMRCとの新パ―トナーシップにより、英国の研究者は、優先度の低い(deprioritised)医薬品情報を集めた「バーチャル図書館」にアクセスできるようになる。
アストラゼネカ、グラクソ・スミスクライン、ヤンセン・リサーチ&ディベロップメント、リリー、ファイザー、武田薬品、UCBの7社は共同で、優先度の低い分子情報を大量に提供し、新薬・治療法の研究に役立てる狙いである。
提供されるのは、主に対象疾病への効果が不十分であるとの理由で開発段階初期に研究を中断された医薬品の情報である。ところが、この情報が、同じ生物学的経路を有する別の疾病にはまだ役に立つ可能性がある。そうした医薬品を再び開発しようとすることで、衰弱性体質性の多くの疾患に対する有効な新薬が開発されるかもしれない。安全試験などの初期開発段階が完了しているため、新治療法が発見されれば、より迅速に患者に適用できる。
MRCとアストラゼネカとの過去の医薬品共同イニシアチブを通じてファンドされたプロジェクトでは、慢性咳の新治療法に関する最初の臨床実験が現在実施中など、既に成功例が出始めている。
利用できる医薬品の完全なリストは年内に公表され、英国研究者は、アカデミックな研究プロジェクトにそれら医薬品の情報を利用すべくMRCのファンドシステムに申請できる。このプロジェクトのために決まった予算はなく、MRCにおける通常の研究者提案型(ボトムアップ式)の助成申請を経て資金が提供される。
研究者が研究プロポーザルをMRCに申請すると、申請内容の科学的クオリティが独自に審査され、ファンディングされるかが決まる仕組みとなっている。医薬品情報を利用することで生じる知的財産権の扱いは、プロジェクトごとに異なるが、アカデミア界による研究から生じた既存の知的財産権と同様の扱いになる模様である。
[DW編集局]