[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/09/03
抄訳記事公開日:
2014/09/19

アイデアを迅速にイノベーションに

Aus Ideen schneller Innovationen machen

本文:

新ハイテク戦略(HTS)が閣議決定された。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

新ハイテク戦略の目標は、アイデアの実用化を迅速化し、ドイツの成長と繁栄を強化すること。連邦政府は2014年だけでも110億ユーロを投資している。また今立法期(2014-2017)に追加される研究開発投資30億ユーロによってこの傾向は続く見込み。

ヴァンカBMBF大臣は、「国際的競争圧力が大きくなる中、ドイツは科学的、経済的なトップの地位を保持し、イノベーションの世界チャンピオンにならなければならない。新ハイテク戦略は、創造的アイデアからイノベーションを生み出し、未来のチャンスと明日の雇用を創造する」と語った。

新ハイテク戦略は、成長と繁栄にとって重要な研究分野に特化している。即ち、デジタル社会、持続的経済及びエネルギー、革新的な労働、健康な生活、スマートモビリティ、セキュリティである。同時に、今立法期間中にアイデア実用化加速のために新たな措置を講じることとしている。例えば専門大学強化や、先端クラスターと同様なネットワークをより国際的に指向強化である。連邦政府の支援により数多くの産学連携プロジェクトにおいて産業界とアカデミアは協力する。例えば電気自動車、デジタル製造プロセス(Industry 4.0)研究などだ。ファンディングの焦点は中小企業で連邦経済エネルギー省の計画において支援を実施する。

2006年以降のこれまでのハイテク戦略は、国と産業界がこれまでにないほど研究と開発に投資してきた。ドイツはハイテク製品の輸出でトップを切り、欧州の研究開発投資が多い企業上位10社の内5社がドイツにある。研究から数多くのイノベーションが生まれ、省エネルギー型のLED照明、身体の成長と共に大きくなる心臓弁、国際的に利用が進む水浄化技術まで、人間のために役立っている。ヴァンカ大臣は「全ての人々にこうした研究開発は関係がある。新ハイテク戦略では市民との対話が重要な役割を果たす」と語った。

新ハイテク戦略は、アカデミア、産業界、市民社会の代表者会議が監督役を務める。同会議の委員長は、ベーリンガー・インゲルハイム社のバルナー社長とドイツ科学財団連盟会長兼フラウンホーファー応用研究促進協会長のノイゲバウアー氏が務める。

なお、新ハイテク戦略そのものの抄訳はこちら(CRDSホームページ)を参照。

[DW編集局]