[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
科技日報
元記事公開日:
2014/08/08
抄訳記事公開日:
2014/09/29

広東省、ビッグデータ戦略の加速に全力を尽くす

南粤大数据战略提速

本文:

科技日報は2014年8月8日付で、広東省と国家自然科学基金委員会(NSFC)が、広東省ビッグデータ戦略の加速に資するマッチングファンドをスタートしたことを報道した。本記事でその概要をまとめる。

広東省科学技術庁が明らかにした情報では、同省とNSFCは広東省ビッグデータ戦略の加速を図るべく、複数の「ビッグデータ科学研究センター事業」を支援することによって「ビッグデータ科学研究センター」の共同創設を目指すマッチングファンドを発足した。この支援は、国家スーパーコンピューティング(広州)センター(Nscc-gz、「世界最速スパコン」の称号を3回獲得した「天河2号」が同センターに設置されている)をベースにして、全国に向けて公募を行うという。

また、同省はビッグデータ戦略の国際化を推進するため、今年5月に、Nscc-gzと英国のThe Hartree Centreとの間で戦略的協力展開に向けたMOUを締結した。

この他、同省はビッグデータ事業を支援するため、政策と行政上でも以下の取組みを積極的に講じている。
・2012年末、「広東省ビッグデータ戦略を実施するための事業計画」を策定し、2020年までに「スマート広東」を基本的に実現するという目標を設定した。
・今年5月、同省人民代表大会(地方議会相当)常務委員会は、「広東省情報化促進条例」を議決し、ビッグデータ技術への支援が法的に義務付けられることになった。
・今年1月に開催された中国共産党広州委員会の定例会議において、データの収集、整理、共有と利活用等を統括する広州市ビッグデータ局の設立を提案した。
・今年2月に公布された「広東省経済・情報化委員会の主要職責・内設機構・人員編制に関する規定」において、広東省ビッグデータ管理局を設立することが掲げられた。同局に対しては、ビッグデータに関する戦略、計画と施策の制定と実施、ビッグデータの研究と応用、ビッグデータ関連基準の制定等を網羅的に求めている。

[JST北京事務所]