[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国民教育・高等教育・研究省(MENESR)
元記事公開日:
2014/09/05
抄訳記事公開日:
2014/09/30

欧州糖尿病・ゲノム科学研究所(EGID)の定礎

Pose de la première pierre de l'Institut européen de génomique et du diabète (EGID) à Lille

本文:

国民教育・高等教育・研究省の2014年9月5日標記発表によると、同9月12日にリールの大学病院キャンパスに欧州糖尿病・ゲノム科学研究所(EGID)および癌研究棟の定礎が行われた。EGIDは糖尿病、肥満、それらに関連するリスク要因に特化した研究機関としてはフランスで初めてとなる。建物は2016年には使用可能になる。創設メンバーと施設の目的は以下のとおり。

[EGID創設チーム]

・「ゲノム科学・代謝疾患」研究ユニット(リール第2大学/CNRS/リール・パスツール研究所)
・「核内受容体・心臓血管系疾患・糖尿病」研究ユニット(リール第2大学/リール・パスツール研究所/INSERM)
・「糖尿病の細胞治療」研究ユニット(リール第2大学/リール大学病院研究センター/INSERM)

[EGID創設の目的]

EGIDは先端基礎研究と臨床研究が欧州でも有数の大規模な病院センターにおいて対話をする場と位置づけられ、次のような目的がある。

・欧州最高の性能を備えるべく、代謝疾患に関するゲノム研究共通基盤およびそれに関連する専門能力を展開すること
・ヒトおよび動物モデルの肥満の履歴に関して、最も適切かつ完全な分子データを生成すること
・生成されたデータを、糖尿病に適用されるシステム生理学的方法に最適な方法で取り込む場合の手段や方法を開発すること
・ヒト由来の生体材料バンクを可能な限り完全な形で保有し、それをヒトの分子生理病態学で効果的な方法で使用すること
・糖尿病および関連疾患の原因となる複数の代謝経路を解明し複数の治療標的を減らすことに、明確な貢献をすること

[DW編集局+JSTパリ事務所]