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- 国・地域名:
- ロシア
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 研究者向けウェブサイト
- 元記事公開日:
- 2014/08/20
- 抄訳記事公開日:
- 2014/10/01
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ロシアの科学者がアルミニウムからスチールへの変換で突破口を開く
Russian scientists have made a breakthrough converting aluminum into steel
- 本文:
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研究者向けウェブサイトの2014年8月20日付標記記事の概要は以下のとおり。
国立科学技術大学「MISiS」で2年間実施されている「無機ナノ材料」の研究室スタッフは、科学の前途有望な新しい領域の開発に取り組んでいる。これは、窒化ホウ素系ナノチューブやナノ粒子がアルミニウムにスチールの技術的特性を与えるというものである。アルミニウム合金基複合材料が窒化ホウ素系ナノチューブを含むことにより、高い強度特性が持つことになる。このプロジェクトに対し、2011年には1億5,000万ルーブル(約4億2,000万円)のファンディングが行われた。プロジェクトを通じて購入された電子顕微鏡等の多くの最新設備のおかげで、ロシアの研究者は、世界の主要な研究センターと競争できるようになった。現在、「MISiS」の研究者らは、「夢の材料」の開発に取り組んでいる。これは、スチールの強度を持つが極めて重量の軽いアルミニウム・ベースの将来有望な複合材料である。この研究テーマを推進しているのは、世界でたった2つの研究センターしかない。ロシアの「MISiS」と日本のつくばである。アルミニウムをベースに開発された当該材料は、従来の25倍の強度を持ち、スチールの強度に比肩しうる。
[DW編集局]