科技日報は2014年9月11日、中国初代の宇宙飛行士である楊利偉氏より、中国が2022年までに自国製の宇宙ステーションの建設を完成し運転開始するなど中国の今後の宇宙計画を明らかにされたと報じた。本記事でその概要をまとめる。

中国有人宇宙飛行プロジェクト弁公室副主任を務める楊利偉氏は、この頃北京で開かれた第27回宇宙探索者協会年次総会に際し、中国初代の宇宙飛行士らが間もなく退役するにつれ、新しい宇宙飛行士の募集は、エンジニアリング関係者と科学技術者も対象になると披露した。また、楊氏は、今後の中国宇宙事業の計画についても説明を行った。ポイントは主に以下の通り。

・2016年、「天宮2号」宇宙ステーション実験機及び「神舟11号」飛行船と「天舟1号」貨物飛行船を打ち上げて、そしてドッキングさせる。
・2018年、宇宙ステーションコアクラスを打ち上げて、宇宙ステーションの建造技術を実証する。
・2022年、宇宙ステーションの建設を完成する。
このほか、楊氏は、中国は宇宙ステーションの運転について、他国と協力するためのスペースを確保する構えのほか、他国の飛行船とのドッキングに備えた接続口も設計している等、他国との協力・交流を強く期待する姿勢を表明した。

[JST北京事務所]