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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2014/10/08
- 抄訳記事公開日:
- 2014/10/31
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人間と技術が手をつなぐ
- 本文:
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ヴァンカ連邦教育研究大臣は高齢者の日常生活の負担を軽減する開発ことを目標とする二つの研究アライアンスをスタートさせた。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。
高齢化社会における技術的支援への需要は大きい。2030年にはドイツの人口のほぼ1/3が65歳を上回る。ヴァンカ大臣がスタートさせた新しいイノベーション・クラスター“BeMobil“及び“KogniHome“の中心的な課題は、日常生活を支援をし、共に考え、高い信頼性を持つ技術システムをいかにして実現するかである。
ヴァンカ大臣は、「技術的な進歩すべてが日常において実際に役に立つ、というものではない。これは高齢者がしばしば経験するところである。技術が人間の年齢に合った形で適応するようにしなければならない」と語り、国は目標をしっかりと定め、日常のニーズに向けた技術を進行していく、とした。調査によると、高齢者(65歳から85歳まで)の3/4以上はできるだけ自宅で過ごしたいとしている。KogniHomeプロジェクトは、正にこの点、いかにして新しい技術によって自宅で日常生活を楽にできるのかを研究する。例えば、話し相手となるロボット「ビリー」は高齢者が抱える日々の問題を支援する。予定を知らせたり、毎日の計画作りを支援し、友人、親せきとのビデオ通話を手助けしたりする。
BeMobil研究チームは、人間を24時間モニタリングし、運動療法を支援する「作業療法ロボット」を開発する。例えば、リハビリの必要な高齢者に、新しい装具に慣れるための訓練をさせたり、運動を制限された患者の運動能力向上を支援、日常生活の移動ができるように支援する。転倒やその後に懸念される疾病に繋がらないようマイナスの挙動パターンを認識する。
BMBFは、2017年までこれら研究開発コンソーシアムの助成に約1,900万ユーロを投資する。これらのイノベーション・クラスターはBMBFの助成重点「高齢化社会における人間・技術インターアクション」の重要な要素である。この新しい研究プロジェクトは9月初めに閣議決定した「新ハイテク戦略」の目標に直接結びつくものである。
[DW編集局]