報道センターの2014年9月22日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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欧州研究会議（ERC）は、既にERCの助成金を受領している研究者のうち優秀な50人に対し、1人あたり最高150,000ユーロの追加（top-up）資金を実証スキーム‘Proof-of-Concept’のもと付与することを決定した。各々は、先端研究の市場可能性を試験することを目的として、例として先天性心疾患を抱える子供に対する治療法の開発、水質のリアルタイムでのモニタリング、ジャガイモの栄養価の向上、あるいは新しい家の購入にあたり最善のインフォームドチョイスができるようにすること等の研究を実施する。

ERC予算のごく一部ではあるが、この実証スキームにより着目すべきイノベーションの可能性を引き出すことができる。この助成金は、知的財産権の確立や、商機の調査（例：新規事業の立ち上げ）、技術的検証（例：臨床試験の実施）などの活動に関連した費用に用いられる。

助成金の第一回公募には計182件の申請書が提出された。採択率は28％前後であり、助成金は12のEU加盟国と欧州研究圏内の関連国を活動拠点とする研究者に提供される。

2015年に関しては、ERC科学委員会（Scientific Council）は、2015年における実証スキームの公募総予算を2,000万ユーロまで増額することを決定している。

[JSTパリ事務所]