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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 科技日報
- 元記事公開日:
- 2014/09/04
- 抄訳記事公開日:
- 2014/11/06
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中国、ビッグデータを用いた地球変動研究が国連賞を取得
- 本文:
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科技日報は9月4日付で、中国科学院(CAS)所属の郭華東院士が率いた「対地球観測データを用いた地球変動」研究チーム等の9チームが、国連主催の「グローバルパルスプログラム」賞を受賞したと伝えた。本記事でその概要をまとめる。
郭院士らの研究は、国連の「グローバルパルス(Global Pulse)」プログラムと国連事務総長気候変動支援グループの共同主催の下で2014年5月に発足された。同研究の目的は、気候変動を背景にしたデータによって人類福祉を促進する見解・行動の提出、及び国際学術・科学技術・政策界に呼びかけて、データによる気候変動対応能力の向上を図ることである。
郭院士らのこの研究は、中国国内で実施されている973計画支援下の「宇宙から地球変動の感受性要素を観測するメカニズムと方法」研究をベースとしたものであり、衛星・飛行機・地上による同期観測の科学実験などを実施したという。同研究から生み出された地球変動分野の他の研究への応用も望める地球変動観測に資する科学衛星及び月に基づく探測方法などを含む6論文が、IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)第5回レポートにも引用されているという。
[JST北京事務所]