[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ノルトライン=ヴェストファーレン州 イノべーション・科学・研究・技術省
元記事公開日:
2014/10/16
抄訳記事公開日:
2014/11/06

CONCERN-Japan:エネルギー研究における国際協力

CONCERN-Japan: NRW fördert internationale Zusammenarbeit in der Energieforschung

本文:

CONCERN-Japanのエネルギーワークショップで欧州と日本の研究者チームが一堂に会する(会場:ユーリッヒ研究センター)。これに関してNRW州イノベーション科学研究省は概略下記のような報道発表を行った。

ワークショップでは、全固体電池、バイオガスをナノクリスタルで輸送する、水素の貯蔵及び製造に関する可能性などのテーマに取り組む。
ワークショップに関連し、シュルツェ同州ノベーション科学研究大臣は、「NRWはエネルギー研究領域において高い能力を有している。この強みをCONCERT-Japanに持ち込み、更に発展させていくことができる」と述べ、「経済の分野では日本と数十年にわたり密接な協力を行っているが、科学的な交流においては決して盛んであるとは言えない。今回のエネルギーワークショップがユーリッヒでひらかれることを歓迎するものである」と続けた。

CONCERT-Japanは2011年以降、日本と欧州諸国間の研究開発における協力を推進している。日本、EU、その他関係国の研究者は環境に優しい、低コストエネルギー供給に向けての解決策を共同で開発。EU、各国並びに地域の助成機関によって資金負担されている。ドイツ側からは連邦教育研究省(BMBF)、NWRイノベーション教育研究省が参加。NRWは欧州全体で見ても日本の最重要経済拠点で、ライン・ルール地域には日系企業約500社が拠点を構える。

ワークショップでは、国際的なエネルギー研究コンソーシアムが初めてその研究結果を発表。とりわけエネルギー貯蔵とエネルギー分配の新しい方法がテーマになっている。全固体電池のビヘービアの研究をするユーリッヒ研究センターの科学者も参加。この電池は高度のエネルギー密度を有し、電気自動車のために大きなポテンシャルを有すると期待されている。

[DW編集局]