ロシア連邦政府の2014年9月2日付標記記事の概要は以下のとおり。

（産業開発基金設立に関する2014年8月28日付政府指令に基づいた）本イニシアティブは、企業が銀行に融資を求める前の段階で、(研究開発プロジェクト、技術面・資金面でのフィージビリティスタディの実施、設計・調査業務などに関して)企業に貸付を行うことを第1の任務とする開発機関の設立に関するものであり、経済成長追加刺激策に関する2014年5月14日付の大統領指示を履行するため、産業貿易省によって考案された。政府は、プロジェクト資金調達に関連する借り入れコストを削減する目的で、産業開発基金の設立について打開策を示すよう求められていた。その結果、連邦機関の組織内にこの基金を創設することが最適であり、産業開発の目的・目標とも整合するという決定がなされた。

ロシア技術開発基金(Russian Foundation for Technological Development： RFTD)は、科学技術プロジェクトや実験的開発に関与するロシアの組織に資金支援や助言を行うことで、学術、研究、エンジニアリング、イノベーション活動に関する政府施策の実施を促進することを目的とする基金である。今回、産業開発基金はRFTDの組織内に設けられることとなり、上記指令の発効に伴い、RFTDは教育科学省から産業貿易省に移管された。

基金は連邦予算から資金が充てられ、2014年は10億ルーブル（約25億円）、2015～2017年は185億ルーブル（約463億円）が配賦される。

[DW編集局]