[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/10/23
抄訳記事公開日:
2014/11/13

高齢にいたるまで移動可能な生活

Mobil in allen Lebensphasen

本文:

連邦教育研究省(BMBF)が2010年から約2,000万ユーロを投入して振興してきた重点施策「高齢にいたるまで移動可能な生活」による様々な成果が発表された。これに関してBMBFは概略下記のような報道発表を行った。

動けなくなった者は、社会生活に参加することが困難になることが多い。移動能力はいつまでも高齢者の問題であってはならない。今日、さまざまな研究によって高齢者の特別なニーズに適合した、スマートかつバリアフリーの移動手段とサービスが可能になってきている。居住区域の安全な道路インフラ、快適かつ安心なバスや電車といった交通手段、そして日常生活を支援するユーザーに優しい技術的補助手段などである。これらの成果はBMBFが2010年から約2,000ユーロを投じて推進してきたプロジェクトのものである。

ミュラーBMBF政務次官は「高齢者の日常の重要な支援手段を開発することに成功した。助成されたプロジェクトからうまれたイノベーションは、多くの人々を今後も移動ができるようにするための助けとなっている」と語った。

研究活動例:
・inDAgoプロジェクト
医療機関までの最適なバリアフリールートを提案できる支援技術が開発された。この技術は健康的な制約条件、例えばどのような運動補助器具を付けているか等によって公共交通機関までの適切なルートを選択する。

・SIMBA/GENIAAL MOBILプロジェクト
公共近距離交通機関がユーザーと密接な調整を図り、バリアフリーに関する情報を提供する。高齢者から見て交通手段利用にどのような障害があるか、高齢者はどのような要求を移動手段についてもっているか、例えばスマートフォンをどの程度利用可能かを定期的に調査する。

本日のプレゼンテーションでは、他の自治体もこうした成果を利用するよう呼びかけられた。「魅力的な移動手段を持つ自治体は非常に人気が高い。歳を取っても移動できることが、多くの人々にとって、特に高齢者にとって心を動かされるテーマであるからだ」と語った。

[DW編集局]