[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
米国科学振興協会(AAAS)
元記事公開日:
2014/09/24
抄訳記事公開日:
2014/11/18

大統領の指導力: 話をする機会を少なくして、統治にもっと力を入れる時代か

Presidential Leadership: Time for Less Talking, More Governing?

本文:

2014年9月24日付の米国科学振興協会(AAAS)の記事によれば、大統領とその管轄下にある連邦政府官僚との間の認識のずれがますます大きくなっており、それが効果的な統治をより難しくしているようである。最近、行政機構専門家がAAASの次期科学技術政策フェローに語っている。

ブルッキングス研究所シニアフェローのエレーヌ・カマーク氏は次のように述べている。

最近、大統領は、問題解決に重要な資源である行政組織を主導することよりも、問題の先端に位置する選挙民への説明に多くの時間を費やすことがあまりにも多い。大統領はそのコミュニケーション能力ゆえに選ばれており、視察や遊説の回数が次第に増大している。それほどまでに話をするのは止めて、統治に少しでも力を入れる時代なのかもしれない。

またコロラド大学トーマス・クローニン教授は次のように述べている。

最近の大統領は、政府よりもホワイトハウスとその周辺のスタッフに依存する傾向がある。大統領は、国務、国防、財務、時として司法などの数少ない「内部」の政府部門から日々持ち上がる問題で手一杯であることが多くなっている。場合によっては、政府幹部は選挙区とのつながりが強過ぎるとホワイトハウスから見られており、大統領にとっては相談相手というより調停相手と見られている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]