英国保健省の2014年9月16日付標記報道発表の概要は以下のとおり。

「DCVax-L」と称する医薬品は、米国に本拠を置く製薬企業 Northwest Biotherapeutics Inc(NW Bio)社が開発したものであるが、英国の新たな「有望な革新的医薬品(Promising Innovation Medicine: PIM)」の指定を受けた。この指定は、医療上のニーズが満たされていない場合に、患者の医薬品アクセス範囲を拡げる目的を持った医薬品早期アクセス制度(Early Access to Medicines Scheme: EAMS)における最初のステップである。

2014年4月に発足したEAMSは、生命の危険があり重度の衰弱状態にある重症患者に対し、画期的な新薬を、通常利用可能になる時期よりも早期に試用するという救命手段を提供する。PIMは、医薬品・医療製品規制庁(UK Medicines and Healthcare Products Regulatory Agency: MHRA)が早期の臨床データの評価に従って指定するもので、開発計画が妥当な企業に対してその製品がEAMSの対象候補となり得ることを示す早期のシグナルとして設けられた。

「DCVax-L」は、がん細胞を見分けて攻撃する個体の免疫機構を再訓練する作用があり、多くの固形腫瘍がんの治療可能性を有する。

[DW編集局]