2014年9月30日付の国立衛生研究所(NIH)の報道によれば、NIHは、革新的先進ニューロテクノロジーによる脳研究(BRAIN)イニシアティブの目標を支援する目的で、2014年度の基金として総額4600万ドルの第1波の投資を発表した。15の州や複数の地方の100名以上の研究者が、神経回路の機能を理解して活動中の脳の動態を把握する新たな手段や技術の開発に従事することになる。これら新規ツールやこれに対する深い理解は、究極的には、世界保健機関(WHO)の予測で世界の10億人以上の人が罹っているとされる脳の障害や病気の新たな治療や治癒につながる。

発表された58件のプロジェクトには、活動中の人間の脳を画像化する装着型スキャナの作成、レーザーを使用した神経細胞の発光、活動中の神経系全体の記録、電波による特定回路の刺激、DNAバーコードによる複雑回路の特定などがある。今回の助成金の大半は、基盤的な神経科学研究を加速させる変革技術の開発に重点を置いている。

[DW編集局]