科技日報は10月16日付で、中国は省エネとCO2排出削減に資するべく、重点産業でのCO2排出検査及び低炭素製品の認定に関わる技術システムの研究を始めたと伝えた。本記事でその概要をまとめる。

国家品質監督検査検疫総局（AQSIQ）と国家認証認可監督管理委員会（CNCA）の共同で実施されている「世界を視野に入れた中国の重点産業におけるCO2排出検査及び低炭素製品認証・認可に関わるコア技術の研究・展開」は、国家科学技術サポーティング計画（MOST所管）に支援され、2016年に完成予定。同研究では、電力、鉄鋼などの5つの重点産業を対象に、企業のCO2排出を検査するための方法論・検査技術、企業検査に基づく統計分析技術等のコア技術を開発し、CO2排出検査に関わる基準やガイドラインを制定することを目指している。また、同研究によって、国の省エネ・排出削減政策の実施及び気候変動対応への技術的支援も求められるという。

[JST北京事務所]