[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防科学技術研究所(Dstl)
元記事公開日:
2014/10/15
抄訳記事公開日:
2014/11/27

博士号取得者に対する公募: 指令・統制(C2)に関する意思決定支援

PhD calling notice: Decision aids for command and control

本文:

国防科学技術研究所(Defence Science and Technology Laboratory: Dstl)の2014年10月15日付標記公告の概要は以下のとおり。

国防省(Ministry of Defence: MOD)はこれまでも幅広いテーマで多くの博士号取得者に助成金を出してきた。今回の特別公募は2015年3月に開始される予定で、博士号取得者レベルの研究を対象とし、指令・統制(Command and Control: C2)のための意思決定支援というテーマに焦点を当てる。(テーマとの)適性が高いと見込まれる博士号取得者2名を全面的に助成する。関連主題領域における学際的研究を支援する英国の大学からの応募が特に奨励される。同一機関からの応募であることが望ましいが、それは必須ではない。

C2とは、複雑な危機状況を把握し、割り当てられたリソースをミッションやタスク実行のために差し向けることに責務を負う中核的な軍事機能である。各指揮官とその幕僚が状況を把握し可能な介入オプションを特定した上で、それぞれが担当する作戦を企画、指示、監視するという分散型の意思決定プロセスがC2である。この30年の間、軍事作戦は、多国籍要員、他の政府機関やNGOの参加により、ますます複雑になってきている。軍やこのような参加要員はしばしば、人道的支援、平和維持、武力衝突に同時に対処する状況下に置かれる。結果的に、こうした現実がC2の業務をより複雑化させ、指揮官や彼らを補佐する幕僚の認知的負荷(cognitive load)をかなり大きくしている。

要員削減の提案と並行して、C2機能のより効率的・効果的な遂行に役立つ可能性のある一定範囲の自動化のレベルや方式を検討する必要がある。

[DW編集局]