[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/11/17
抄訳記事公開日:
2014/12/08

研究船SONNE号

Übergabe des Forschungsschiffes SONNE

本文:

ヴァンカ連邦教育研究大臣とニーダ‐ザクセン(NS)州ヴァイル首相が「浮かぶ高性能ラボ」ともいうべき研究船を披露した。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は下記のような報道発表を行った。

数週間にわたる科学的な研究航行、約20か月の建造期間を経て、ヴァンカ大臣とヴァイルNS州首相に新しい深海研究船SONNE(ゾンネ=ドイツ語で太陽の意)号が引き渡された。同船が建造されたのは、パペンブルクのマイヤー造船所である。北海とバルト海に面する港への短期の披露航海の後、海上ラボ、ゾンネ号は2015年1月インド洋、太平洋上で研究航海を行う。

ヴァンカ大臣は「この世界最新のハイテク船は、新しい海洋研究のさまざまなニーズに応えるものであり、社会や科学に大きな貢献を果たすだろう。気候保護、海洋の水温上昇、海水の酸性化、更には極地における氷融解等に関するデータに関して、世界の海で活動する研究者の貢献に依るところ大である」と語った。

ゾンネ号は、全長116m、幅20.6mで、エネルギー効率の高さが特徴となっている。同船は最新の環境基準に準拠して建造されていことで、環境マーク「ブルーエンジェル」を得ている。乗員35名の他、40人の研究者を収容できる。主たる行動海域はインド洋と太平洋である。同船は、科学的、社会的に特に重要な研究問題、気候変動、海洋資源、生態系への影響調査を担う。

ゾンネ号の建設費は、1億2440万ユーロ、その90%はBMBFが負担。残る10%はニーダ‐ザクセン州、ハンブルク市、ブレーメン市などの沿岸州が負担。

[DW編集局]