[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2014/11/04
抄訳記事公開日:
2015/01/06

三番目のスパコン計算科学センターが湖南大学で正式に運営開始

国内第三家超算中心在湖南大学正式运营

本文:

2014年11月4日付の「中国科学報」ネット版は、「国内で三番目のスパコンセンターが湖南大学で正式に運営開始された」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

11月4日、国家スパコン計算科学長沙センターの除幕式は湖南大学で開催された。これは天津、深圳に次いで三番目の国家スパコンセンターであり、大学構内に設置されたスパコン計算科学センターとしては初めてである。

国家スパコン計算科学長沙センターは2010年10月に中国科学技術部(MOST)の承認を受けて設立し、「天河一号」スパコンを採用して、柔軟な拡張性とクラウドコンピューティングの能力を持っている。スパコンは、2011年6月、国防科学技術大学で試運転を行い、2013年7月に完成してから湖南大学に移転した。同センターは先進装備のシミュレーション、大型の土木工事、石油探査、バイオ医薬、eビジネス、クラウドコンピューティング、ビッグデータの分析等の多種多様なアプリケーションを提供し、そして基礎研究向けのプラットフォームの提供など、科学研究、公共サービス及び産業をサポートするプラットフォームとして設置されている。試運転以来、政府部門を含めて主なユーザーは40社に達し、システムの稼働率は64%である。

スパコンの開発者と運営者が同じ都市にあるのは国内で初めてである。国防科学技術大学の鄧小剛副学長によると、国防科学技術大学は「天河一号」の開発機関として、専門のテクニシャンチームを設置し、ハードウェアのメンテナンスからアプリケーションの研究開発まで全面的な技術的サポートを提供するという。湖南大学の趙躍宇校長は、「国内初の大学に設置された国家のスパコンの運営機関であり、国家スパコンのイノベーションの連盟の一員として、国内の科学研究機構に一流の計算サービスを提供する」と語った。

[JST北京事務所]