ロシア連邦政府の2014年11月5日付標記記事では、北コーカサス連邦管区の社会経済発展問題に関する政府委員会会合について伝えているところ、同会合におけるメドヴェージェフ首相の冒頭演説の概要は以下のとおり。

北コーカサスは、輸入代替産業の創出にとって大きなポテンシャルを有している。コーカサスは、この問題に係る「ロードマップ」の実現に重要な役割を担い、その経済的可能性を高め、製造及び農業の両セクターにおいて雇用をさらに増やすことのできる地域である。

産業について見てみると、北コーカサス連邦管区の産業基地は、例えば化学産業や木材工業における輸入を大きく削減または完全にストップできる重要プロジェクトをいくつか抱えている。何らかの技術的なグレードアップがあれば、航空、医療、製薬、電子機器、国防といった産業のほか、衣服・靴製造のような軽工業においても、管区内の地方企業を輸入代替のための企業として利用できる可能性がある。

これらプロジェクトを実施するため、政府による既存の支援制度を活用し、場合によっては投資家向けのインセンティブを新たに生み出す必要もある。その任務に当たるため、北コーカサス連邦管区における工業生産発展に関する作業グループが政府委員会傘下に設置される。

[DW編集局]