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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 米国科学振興協会(AAAS)
- 元記事公開日:
- 2014/11/14
- 抄訳記事公開日:
- 2015/01/09
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米国科学振興協会(AAAS)がUNESCO1974年声明の改定に関する勧告
- 本文:
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2014年11月14日付の米国科学振興協会(AAAS)の標記発表によれば、国連教育・科学・文化機構(UNESCO)は1974年、各国政府が科学研究を奨励・支援する場合の経緯と理由を説明した多岐にわたる声明を出した。その40年後、UNESCOからの助言要請に応えてAAASは、「科学の社会との関係について今日の関わり方をより適切に反映できるように」、この影響力の大きい声明の改定のあり方に関して勧告を行った。
AAASの勧告では、社会における科学の役割の認識が1960~1970年代とは変わってきているという切り口を提供している。冷戦に大きく左右された時代にあっては、科学者の移動や表現能力について米国および全世界で多くの運動が行われていた。我々が注意を払わなければ、解決策以上に問題が多くなり科学は終末を迎える可能性があるという認識が拡がっていた。元の文書では「国家政策においては、科学研究者の創造的活動は、科学の進歩に必要な研究の自主性と自由を最大限尊重することを基本として推進されるべきものである点を全面的に考慮する必要がある」と述べている。
AAASのアラン・レシュナーCEOは10月30日付のレターで、科学者の職業上・社会的責任についても盛り込むようUNESCOに勧告している。「そうすることで、一つの硬貨の2つの面としての科学者の自由と責任の重要性が強調される。この両面は生産的でかつ好ましい成果をもたらす科学者であるためには不可欠なことである」としている。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]