[本文]
-
- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2014/11/18
- 抄訳記事公開日:
- 2015/01/13
-
中国の「天河二号」は、世界スパコンのランキング四連覇
- 本文:
-
2014年11月18日付の「中国科学報」ネット版は、「中国の天河二号は、世界スパコンのランキング四連覇を遂げた」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
コンピュータの計算速度を測定する国際組織(TOP500)は、11月17日にアメリカでスパコンの世界トップ500の最新のランキングを発表し、中国国防科学技術大学が開発した「天河二号」スパコンが33.86千兆回/秒の計算速度で四連覇を遂げた全体のランキングを見ると、アメリカの世界トップ500のスパコンの数は、1年前の265台、半年前の233台から今回の231台までに下がって、しかしまだ、優位を占めている。続いて中国、日本、イギリス、フランス、ドイツは、世界第2位~第6位にランクされる。スパコンは、一国の科学研究の重要な基盤として、地質学、天候予測、石油探査等の領域で大事な役割を果たし、自動車、航空、化学、製薬等の産業の研究開発において重要ツールである。
TOP500ランキングは、世界の実装されたスパコンに対して最も知られたランキングで、TOP500国際組織が1993年から実測の計算速度を基準としてランキングを年に二回発表している。
TOP500を発表する前に、アメリカのエネルギー省(DOE)が「サンゴ(CORAL)」の計画を公表した。アメリカは、今後数年間に3.25億ドルを投入し、二台スパコンを建造する予定である。同計画の見通しでは、スパコンの計算速度は「天河二号」の三~五倍に達して、2018年に運行できる見込みである。 [JST北京事務所]