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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2014/12/18
- 抄訳記事公開日:
- 2015/01/13
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欧州研究会議ERCで一位に
- 本文:
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欧州研究会議European Research Council(ERC)のERC若手助成金(Starting Grants)の2割がドイツへ行くこととなった。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。
EUの枠組み計画Horizon 2020において、ドイツの若手研究者には幸先の良いスタートとなった。基礎研究指向のパイオニア研究でERC若手助成金の5件に1件がドイツの研究者に与えられた。これによりドイツはERC若手助成金の第一回公募(2007年)以降で最高の結果を達成することになる。ERCは3,200件に上る応募から328のプロジェクトを選考し、これを助成する。
権威あるERC若手助成金の70件がドイツ国内の各機関に属する研究者を採択した。これによりドイツは研究の拠点として英国を大きくリードして初めて1位の座を占めることになった。プロジェクト・リーダーの国籍についても同様にドイツが68で第一位を占めている。
これらのプロジェクトはドイツ国内の大学や研究機関で実施される。プロジェクト・リーダーは5年間で最高200万ユーロの助成を受け、画期的な発見をするため研究チームを立ち上げることができる。そのテーマは、睡眠コントロールのメカニズム からモノのインターネットにおけるセキュリティに関する研究、更には薬理学の哲学までと幅広いものとなる。
今年は女性研究者の成功のチャンスが拡大している。新しく選考されたERC若手助成金の受給者1/3が女性となっている。
ERCはドイツの強力な支援により2007年第7次研究基本計画の下で設けられ、後継のプログラムであるHorizon 2020(2014-2020年)において財政的に拡大された。ERCは合計で年間約17億ユーロの研究資金を支出する。科学のあらゆる領域における画期的なプロジェクトについては国際的な構成になる専門委員会がこれを選考する。
ERC若手助成金は博士号取得後2年から7年の若い研究者向けであり、研究者として確固たるキャリヤを打ち立てるため助成するもの。ERCは経験を積んだ科学者向けには強化研究者助成金(Consolidator Grants)及び上級助成金(Advanced Grants)を設けている。
[DW編集局]