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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2014/11/26
- 抄訳記事公開日:
- 2015/01/16
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中国科学院の20年:「百人計画」のトップレベル人材を集め、「新百人計画」もまもなく実施
- 本文:
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2014年11月26日付の「中国科学報」ネット版は、「中国科学院の20年:百人計画のトップレベル人材を集め、「新百人計画」もまもなく実施する」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
1994年、中国科学院(CAS)は先取りして国内外に向けて「百人計画」を実施した。同計画は、高水準人材を集め、中国の国情に合わせた道を探った。2013年までに、同計画が2145名の優秀な人材を登用し、入選された平均年齢は約37歳であった。中国科学院の研究員の平均年齢は1994年の55歳から現在の46歳になった。
中国科学院の白春礼院長は、「百人計画が中国科学院の科学技術の人材の若年化と知識の革新を実現するためにしっかりした基礎と位置づけた。現在、同計画の入選者は、若手を主として、シニアが一定の割合を保ち、若手が次々と補充されている」と語った。
統計によると、「百人計画」の入選者から、28位の中国科学院と工程院の院士、524位の「国家傑出青年科学基金」の受賞者及び多くの国家の重大な科学技術プロジェクトの首席科学者、責任者が生まれた。そのうち、一部の「百人計画」の入選者が北京大学、清華大学等の一流の大学と中央関連部門のリーダーになった。
「百人計画」が中国で一番早く始動した高目標、高基準、高密度の人材計画で、科学技術において著しい成果を遂げた。そのうち、高温超伝導のプロジェクト、iPS細胞多能性証明、ニュトリーノの第三種類振動の発見など重大な科学技術の成果が含まれ、国際的に大きなインパクトを与えた。同計画が適材適所の人材計画の体系の基礎となり、大いに研究者のモチベーションを高めた。
2011年以来、「百人計画」に対して、政策と体制の側面で更に改革を推し進めた。例えば、「海外傑出人材登用計画」の入選者については、民族と国籍への制限を取り消し、支援規模の拡大などは、人材計画に模範的な役割を果たした。白春礼院長は、「中国科学院をイノベーション研究院、卓越イノベーションセンター、ビッグ科学研究センター、特色のある研究機関四分類をして、それぞれの需要に向けて新百人計画を実施する。若手研究者の取り入れと育成を重点的に支援し、『率先行動計画』の実施に高水準人材を供給する」と語った。
[JST北京事務所]