[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国家科学技術会議(NSTC)
元記事公開日:
2014/12/04
抄訳記事公開日:
2015/01/16

「材料ゲノム・イニシアティブ」戦略計画

Materials Genome Initiative: Strategic Plan

本文:

2014年12月4日付の国家科学技術会議(NSTC)の技術委員会(CoT)材料ゲノム・イニシアティブ小委員会によれば、先進材料は経済の安定や人間の幸福にとって不可欠であり、クリーン・エネルギー、国家安全保障、福祉における課題への対処を狙った産業など多数の産業での適用領域がある。このような課題に応えるべく「材料ゲノム・イニシアティブ」(MGI)では先進材料の発掘、開発、製造、展開を、現行の倍以上の迅速性をもって、しかも僅かなコストで実現可能にする。

MGIの上記構想の実現には、次の4つの主要課題に対処できる必要がある。

1) 材料研究に研究文化の変革をもたらすこと
コンピュータ利用、データ、実験を連携させ、大学、国立・連邦研究所、産業界間の境界を越えたチームによる総合的な研究方式を奨励・促進する。
2) 実験、コンピュータによる計算、理論を一体化すること
材料研究グループは先進的ツール・技術を装備し、全材料区分に渡って、かつ研究から産業応用に至るまでの材料開発の連続した流れに沿って作業する。
3) デジタル・データをアクセス可能にすること
実験・計算から得られるデータを検索可能な材料データ基盤に統合し、研究者には自らのデータを他者がアクセス可能にするよう奨励する。
4) 国際的なレベルの材料関連人材を育成すること
ハイテク製造技術職など、学界や産業界の専門職としての訓練を受けた人材を育成する。

本戦略計画では上記4つの課題解決を目標として定め、それぞれの目標について具体的な対処方針が示されている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]