[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ヘルムホルツ協会(HGF)
元記事公開日:
2015/01/14
抄訳記事公開日:
2015/01/23

エネルギー転換に関する新しい研究プログラム

Neues Helmholtz-Forschungsprogramm für die Energiewende

本文:

ヘルムホルツ協会ドイツ研究センター(HGF)は、エネルギー転換に関する新しい研究プログラムを始め、5年にわたり約3億1,000万ユーロの助成を受ける。研究プログラムは再生可能エネルギー統合のインフラとエネルギー貯蔵技術を開発するもの。これに関してヘルムホルツ協会は概略下記のような報道発表を行った。

全てのエネルギーを確実に既存のエネルギーシステムに統合することは、ドイツのエネルギー政策「エネルギー転換」の中心的重要課題の一つである。HGFの新しい研究プログラムSCI(Storage and Cross-linked Infrastructures)は、このために2015年からシステム統合的な技術を開発、研究することになる。パートナーは調整役を担うカールスルーエ技術研究所(KIT)、ドイツ航空宇宙センター(DLR)、ユーリッヒ研究センター(FZJ)、ヘルムホルツ・センター・ベルリン(HZB)、ヘルムホルツ・センター・ドレスデン・ロッセンドルフ(HZDR)である。

同研究プログラムでは、再生可能エネルギーをベースとする発電において生ずる変動幅を調整するエネルギー貯蔵システムと、エネルギーシステムの柔軟性、効率性、経済性を高めることを目的とする、エネルギー移送のための効率的なインフラと分野横断的なネットワーク化が含まれる。

ユーリッヒ研究センターは、研究プログラムの合計6テーマのうち3つに参加し、プログラムの予算では最大の1億3,400万ユーロの助成を受ける。SCIの枠組みの中で、取り組みの対象となるのは、電気化学的貯蔵、電気分解と水素、燃料電池、ネットワーックと貯蔵の統合化である。その他のテーマとして、合成炭化水素とサーマルエネルギー貯蔵を包括している。

[DW編集局]