[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防高等研究計画局(DARPA)
元記事公開日:
2014/11/06
抄訳記事公開日:
2015/01/26

DARPAの「easy BAA」プロセスによる業務の効率化でバイオテクノロジーの新規構想を迅速にファンディング

DARPA’s EZ BAA Cuts Red Tape to Speed Funding of New Biotech Ideas

本文:

2014年11月6日付の国防高等研究計画局(DARPA)記事によれば、政府の支援により先端的研究構想の実現を図ろうとする企業・大学の研究者の多くが、連邦政府の助成や契約を獲得するのに必要な手間のかかるペーパーワークを首尾よくこなしてくれるリソースを持っていない。DARPAの生物学的技術局(BTO)では、生物学と技術が交差する局面で仕事をしているが国防省に関係する仕事はしたことがない部類のイノベータによる新規構想を引き寄せて助成すべく、簡素化した提案プロセスを設けた。

BTOの新たな「easy BAA」プロセスの下で上記の科学者や技術者には、今や自らの構想を記述した2ページの説明文書を提出するのみで最高700,000ドルの「育成」ファンディングを受ける道が開かれている。

BAA(Broad Agency Announcements)は、DARPAがファンディングの条件を発表する場合の従来からある手段であるが、「easy BAA」プロセスではDARPAによる助成対象候補にエントリーする場合の主な障壁を2つ取り除いている。第1は、DARPAが特定の能力を指定したり達成の方法に関する考え方を求めたりするのでなく、「easy BAA」ではバイオテクノロジー領域における新しい革新的な能力を獲得する可能性のあるものであればどんなアイデアでも自由としている。これによって提案者が自らの専門能力に関連する特定の条件を探したり待ったりする必要がなくなる。第2は、通常40~60ページになり、提案者からの高度に筋道だった答えが要求される従来のBAAへの完璧な対応を提案予定者に強いるのでなく、「easy BAA」では初めに要求されるのは2ページの説明文書のみである。提出後数週間以内にDARPAは20ページ以内の詳細な提案の提出を勧めるか、または提案の中止を求める。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]