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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2014/12/11
- 抄訳記事公開日:
- 2015/01/26
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中国人科学者、世界で初めて二酸化炭素の鉱化作用による発電技術の開発
- 本文:
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2014年12月11日付の「中国科学報」ネット版は、「中国人科学者、世界で初めて二酸化炭素の鉱化作用による発電技術を開発した」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
12月10日、中国工程院の院士、四川大学学長の謝和平教授は、「中国科学報」記者の取材に対して、「これは世界初の二酸化炭素の鉱化作用によるCMFC(二酸化炭素炭化燃料電池)技術である」と語った。
現在、人類のエネルギーの需要と二酸化炭素の削減という課題は、世界的な難題である。11月に、北京で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、中国と米国が気候変動の共同宣言に署名し、2030年に中国の炭素の排出量はピークに達することを明らかにした。
謝和平教授の説明によると、二酸化炭素を工業原料により鉱化して化学製品を製造することは、二酸化炭素の削減の新方略である。二酸化炭素の鉱化作用の発電利用は、つまり二酸化炭素を鉱化する過程で生まれた化学エネルギーを直接電気エネルギーに転換することである。
謝和平教授は、「研究チームは、工業アルカリの廃棄物を二酸化炭素の鉱化の原料により電力の出力が安定し、持続可能な循環型発展の新たな方法を発見した。同技術の工業化利用を実現するには、これから更なる基礎的な研究をしなければならない。今後、主な研究課題は電力密度と出力効率を高めることである」と述べた。
『JST北京事務所」