[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国家科学技術会議(NSTC)
元記事公開日:
2014/10/31
抄訳記事公開日:
2015/01/27

変動する地球: 2015年度米国地球変動研究プログラム(USGCRP)

Our Changing Planet: The U.S. Global Change Research Program for Fiscal Year 2015

本文:

「変動する地球」の2015年度版である米国地球変動研究プログラム(USGCRP)年次報告書が2014年10月議会に提出された。以下は報告書序文に掲載されたジョン・P・ホルドレン科学技術担当大統領補佐官による報告書の概要である。

USGCRPは13の連邦省庁にまたがる科学研究を調整・統括しており、その任務には地球規模の環境における変動とその社会に対する影響を把握することなどがある。本報告書は、1990年の地球規模変動研究法(GCRA)に則って、USGCRPによる最近の進捗と達成事項、今後の重点課題、予算関連情報を取りまとめたものである。

この「変動する地球」最新版にはUSGCRPの研究事業の概要と最近の重要課題が掲載され、それによってGCRAによる委任事項や2012~2021年戦略計画を本プログラムが満たす方策を示している。本報告書はまたUSGCRPの戦略的研究目標と「オバマ大統領の気候行動計画」との関係について、USGCRPが重要な役割を担う「大統領の計画」のいくつかの側面にスポットライトを当てて説明している。

衛星による観測データの収集や極めて近い将来の気候のモデル化から、連邦政府における適応の支援や非正規教育者のスキルの構築、国家的気候評価の実行や国の評価能力の維持に至るまで、USGCRPの努力は研究、意思決定支援、教育、広報といった広範囲に達している。この方式はGCRAによる委任事項「人工・自然プロセスによる地球規模変動の把握、評価、予測、対処」に完璧に応えるものである。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]