[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2014/12/11
抄訳記事公開日:
2015/01/27

国際科学会議(ICSU)の大型プロジェクト本拠点が中国科学院都市環境研究所に指定

国际科学理事会大型计划落户中科院

本文:

2014年12月11日付の「中国科学報」ネット版は、「国際科学理会議(ICSU)の大型プロジェクト本拠点が中国科学院都市環境研究所に指定される」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

12月9日、国際科学会議、世界医学教育連盟(WFME)、国連大学「都市の健康と福祉プロジェクト」のアモイ専門家会議が中国科学院都市環境研究所で開催され、中国科学院(CAS)の李靜海副院長が今回の会議に出席した。

同会議で、中国科学院都市環境研究所に「都市の健康と福祉プロジェクト」という国際プロジェクト事務室が設立され、同計画の実施を正式に始動する。都市の健康と福祉プロジェクトのオリジナリティは、システマティック解析という分析法にある。国連大学世界健康研究所のAnthony Capon所長は、「システマティック解析で環境の各要素の相互関係に注目し、現実離れの政策の意思決定が避けられる」と語った。前世紀の70年代、ユネスコの「人間と生物圏計画(通称:MAB)」で初めてシステマティック解析が導入され、香港で生態都市の研究は行われた。同計画は、見事に政策立案者に科学な根拠を提供することができた。

長期間の厳格なスクリーニングを経て、「都市の健康と福祉プロジェクト」は最後に中国科学院都市環境研究所で実施することになった。中国科学院都市環境研究所の朱永官所長は、「中国科学報」記者の取材に対して、「研究所が同計画に参与することを通して、更に国際化を深め、研究所の国際的な影響力を拡大し、中国科学院の国際的に一流の科学研究機構を建設する目標に、一例が挙げられるだろう」と語った。

[JST北京事務所]