[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2014/12/13
抄訳記事公開日:
2015/01/28

中国で胃がん末期の低分子標的薬の研究が進展

中国晚期胃癌小分子靶向药物取得突破

本文:

2014年12月13日付の「中国科学報」ネット版は、「中国で胃がん末期患者向けの低分子標的薬の研究が進展した」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

12月13日、中国国家衛生と計画生育委員会が明らかにしたところによると、中国の自主開発の新薬—Apatinibは、末期の胃がんを治療する低分子標的薬として、国家食品薬品管理局の承認を受けて発売された。これは中国の腫瘍治療の領域で重大なブレイクスルーである。

Apatinibは、世界で初めの胃がん低分子標的治療の薬で、化学治療の効き目がない患者にとって、余命を伸ばす薬である。同時に、同薬物は胃がん低分子標的治療の薬の唯一の経口剤として、有効に患者の治療のコンプライアンスを高め、治療の経済的負担を軽減することができる。

統計データによると、去年、世界の胃がんの症例は約95万に達し、中国はその47%を占めた。同新薬の研究者、上海复旦大学付属腫瘍病院の李進教授の紹介によると、治療手段の制約が原因で胃がん末期の5年生存率は20%以下である。ここ数十年、新薬の開発が進められていなかったため、多くの患者が十分な治療が受けられなかった。

十年余りの研究を経て、李進教授と南京解放軍病院の秦叔逵が推進役となって、38の医療センターが同新薬の共同開発に参加し、中国の重大な新薬の創製の特別なプロジェクトの一つになった。

関連する報道によると、中国の重大な新薬の創製の特別なプロジェクトが2008年に始動し、累計で83通の新薬の証書と118通の臨床の許可書を取得し、薬物品種の技術改良は200余りで、生物医薬産業の急速な発展を促進したとのこと。

[JST北京事務所]