2014年12月29日付の「科技日報」ネット版は、「科技日報、中国科学院、中国工程院院士、及び主流メディア等によって選出された2014年国内・国際の科学技術に関する10大ニュースを発表した」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

▲ 国内の10大科学技術ニュース（ニュース公開時間順）
・メタン直接転化法の発見
・科学技術体制改革に多数の措置の実施
・世界初のヒト初期胚におけるDNAメチル化の全体図の完成
・R&D投資対GDP比が初めて2%を突破
・「高分2号」衛星を打ち上げ、衛星観測の精度を初めて1mに向上
・「アリババ」社が米国で上場、世界的な評価
・ハイブリッドライスは大規模栽培でムー当りの生産量が1,000㎏の大台を突破
注：「ムー」は中国で農地を計算する面積単位であり、1ムー＝0.067ha。
・中国は月探査機の回収に成功
・暗黒物質の探索において、中国は錦屏地下実験室で最も感度の高い成果の取得
・「天河２号」は世界スパコン最速ランキングで４連覇の達成

▲ 国際の10大科学技術ニュース（ニュース公開時間順）
・日本の「万能細胞（STAP細胞）」論文捏造事件
・米国の国立点火装置（NIF）において、放出するエネルギー量が燃焼に吸い込まれる量を上回ることを初達成
・エボラ出血熱が西アフリカで流行し、予防が世界的に展開
・IBMが、人間の脳を模倣してスパコンに匹敵する切手サイズのニューロシナプティックコンピューターチップを開発
・研究者が「光を物質に変える」ための簡単な方法の発見
・米国が、感染された細胞からエイズウィルスの除去に成功
・人と人の間における脳波通信の実現
・中国は月探査機の回収に成功
・地球発の探査機が初めての彗星着陸
・米国新型有人宇宙船「オリオン」が初回の試験飛行を実施

[JST北京事務所]