ノルトライン・フェストファーレン（NEW）州政府は、EU地域開発ファンド（ERDF）の枠組みで、新素材に関する公募を行う。これに関してイノベーション科学研究省は概略下記のような報道発表を行った。

競争的助成プログラム「新素材」の革新的なプロジェクトに、6,000万ユーロという大きな金額が用意される。企業と研究機関は直ちに応募することができる。同プログラムは、産業分野のイノベーション力を高め、成長と雇用を確保することを期待されている。新素材の開発のほか、従来の素材を改良する（ナノマテリアル、プラスチック、金属、繊維等）アカデミアとび産業界の研究者全てが応募できる。助成対象のプロジェクトは、社会的問題の解決策や実行可能な戦略を内容とするプロジェクトである。

シュルツェ同州大臣は、「気候保護、エネルギー効率化、医学、コミュニケーションの分野において、新しい素材が大きな役割を果たすだろう。そのためには新しい知見、新しいアイディア、新しいプロジェクトを必要とする。このキーテクノロジーを独自の競争的助成プログラムによって支援するのである」と語った。

新素材は、技術分野だけでなく経済分野全てにとってイノベーションの原動力である。全技術革新の約70%は素材のイノベーションなしには不可能である。NRW州は10,000社の企業と研究機関、そして約2,000億ユーロの売り上げをもって素材分野の研究開発拠点として全国で中心的な位置づけにある。

競争的助成プログラム「新素材」によって州政府はバリューチェーンに繋がるあらゆるステークホルダーをつなぎ、特に中小企業の研究開発イノベーションを支援する。同プログラムは4,000万ユーロのEUファンドとNRWの共同負担資金2,000万ユーロによって行われる。

[DW編集局]