[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2015/01/20
抄訳記事公開日:
2015/02/13

「国防研究・イノベーション業務特別支援(ASTRID)」プログラム

Programme ASTRID – Tout savoir en quatre questions

本文:

国立研究機構(ANR)の2015年1月20日標記報道発表の概要は以下のとおり。

ANRと国防省装備総局(DGA)が2011年に設置した国防研究・イノベーション業務特別支援(ASTRID)プログラムではこのほど、5回目のプロジェクト公募を開始した。

ASTRIDの目的は研究結果の応用が民用・軍用領域の両方に及ぶ二重目的の研究プロジェクトを支援することにある。DGAが資金支援しANRが実施する本施策は、試験的かつ革新的性格の強い研究の支援を可能にするもので、研究の技術的成熟度が 1(基礎となる原理の観察・記述)~4(研究室環境での検証)の範囲のものとされる。

上記枠内で広範囲にわたる研究テーマが支援可能で、次のような分野がある。
情報・ロボット工学/流体/構造物/音波・電波/ナノテクノロジー/フォトニクス/材料/化学とエネルギー/生物学・バイオテクノロジー/人とシステム/環境と地球科学/
また2013年以降は学際テーマとして、ビッグデータ(基礎、ツール、活用法)/人文社会科学の2テーマが加わる。
支援対象のプロジェクトは、18~36ヶ月の期間にプロジェクト当たり30万ユーロを限度とする助成を受ける。

さらに、ASTRIDで得られた科学的進歩をフルに引き出して中小企業のイノベーション振興を図る目的で、2013年に「ASTRID Maturation」と称する新規プログラムが創設された。本プログラムでは、技術的成熟度がレベル4+で成功と見做されるASTRIDプロジェクトの技術的熟成と成果利用を可能にする。

この成果利用プロジェクトの期間は2~3年で、中小企業の参加が必須である。資金支援額は50万ユーロを限度とする。2013~2014年で9件のプロジェクトが助成を受けている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]