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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)
- 元記事公開日:
- 2014/12/16
- 抄訳記事公開日:
- 2015/02/17
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エネルギー省、排出削減とエネルギー効率改善を可能にする新規プロジェクト22件を発表
- 本文:
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2014年12月16日付のエネルギー高等研究計画局(ARPA-E)の報道発表によれば、ARPA-Eはこのほど、メタン排出の検知と測定およびビルの冷暖房に必要なエネルギーを削減する局所熱管理システムの開発を狙った革新的新規プロジェクト22件に対する、6000万ドルのファンディングを発表した。これらプロジェクトは、ARPA-Eの「革新的技術による削減実行を伴うメタン観測ネットワーク(MONITOR)」および「効率的な局所熱環境の実現(DELTA)」という最新の2つのプログラムを通じて資金支援を受ける。以下はプログラム「MONITOR」および「DELTA」の各概要である。
・革新的技術による削減実行を伴うメタン観測ネットワーク(MONITOR)-(3000万ドル)
MONITORプログラムは、より持続可能なエネルギーの未来を築くため、エネルギー生産と関連するメタン排出の削減に焦点を置く。本プログラムでは、石油・天然ガスの産出・輸送に関係するメタンを検知・測定する低コストで高感度のシステムを開発する11プロジェクト・チームの支援に、3000万ドルを提供する計画である。
・効率的な局所熱環境の実現(DELTA)-(3000万ドル)
DELTAプログラムでは、建物内の温度範囲を拡大する局所冷暖房システム・装置を開発する。本プログラムでは、建物全体ではなく建物の居住者に焦点を当てた温度規制が可能な技術を開発する11プロジェクト・チームの支援に、3000万ドルを提供する計画である。この熱管理の局所化により、居住者の快適性は確保しつつ、建物のより広い温度範囲での運用が可能になる。建物のエネルギー消費量やそれに関連する排出量を飛躍的に削減できる。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]