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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2015/01/13
- 抄訳記事公開日:
- 2015/02/18
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北京周辺に気象制御実験室を設置し、人工降雨によるスモッグの解消を図る
- 本文:
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2015年1月13日付の「中国科学報」ネット版は、「北京周辺に気象制御実験室を設置し、人工降雨でスモッグの解消を目指している」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
1月12日、国家発展改革委員会と中国気象局は、「全国人工気象制御発展計画(2014—2020年)」に関する通知を通達した。同計画によると、北京周辺に国家級の人工気象制御雲霧物理実験室を設置し、スモッグ・雲・霧・降水・人工気象制御に関する重大かつ基礎的な重要技術の研究を実施するという。全国は東北、西北、華北、中部、西南、東南の六つの人工気象制御の地区に分けて、そのうち北京市は華北地区の気象センターの所在地である。
中国気象局はこれまでに「『大気汚染防止行動計画』の着実な実施案」を印刷配布した。同案によると、全国各地の気象部門は2015年までに、気象制御により大気質を改善する方法を実現し、重度汚染日に可能な気象干渉措置を実施し、人工降雨等によりスモッグを削減することになる。
スモッグは国民健康、交通運輸、都市環境に大きな脅威をもたらし、生産活動と人々の日常生活に深刻な影響を及ぼしている。気象専門家は、「現在は人工的に風をコントロールするができない。人工降雨によってスモッグを減らすことはできるが、現時点では試験階段であり、補助的な手段にしかならない」と指摘した。
同計画によると、中国は2020年までに完備した人工気象制御の体制を構築し、人工降雨(降雪)により降水量を年間600億トン以上増やし、人工気象制御による雹の被害を避け、保護面積を現在の47万平方キロメートルから54万平方キロメートル以上を目指す。そして、人工的にスモッグを解消する試験の成果をあげる。
「JST北京事務所」