[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
共同研究センター(JRC)
元記事公開日:
2015/01/26
抄訳記事公開日:
2015/02/20

中国、2013年太陽光発電導入量で欧州を追い抜く

China takes over lead from Europe in 2013 photovoltaic installations

本文:

欧州委員会共同研究センター(JRC)は、2015年1月26日に標題の記事を発表した。以下にその概要を紹介する。
=======

アジアで急増する太陽光発電市場において、中国は2013年導入量世界一を達成した。これは、最新のJRC発行のPV年鑑によるものである。EUは、累積導入量において80.7GWと世界一を維持しており、2013年末での全世界における太陽光発電容量140GWの57%のシェアを占めている。しかしながら、2012年に70%であったシェアから落ち込んでおり、欧州市場の停滞を反映している。

太陽光発電産業は、アジアでの需要増加による市場変化によってここ数年で劇的に変化した。アジアでの2013年の新規導入量は39.5GWであり、そのうち中国が12.9GW、日本が7GWである。そして、中国はこれまでトップを走っていたEU(10.6GW)を史上初めて追い抜いた。

今後も欧州の市場シェアは、世界市場の拡大と欧州での導入量の落ち込みの両方の要因により、ますます減少していくものと予測されている。欧州での太陽光発電市場の縮小は、急速に拡大する市場の変化に適切に対応できなかった加盟国の支援策にも原因があると考えられる。

[DW編集局]